澄んだ瞳に



「まだ、怖いか…?」と、淳が、私に聞いた。


「淳に、こうしてもらってるから、怖くない。」


いつしか、横抱きから、縦抱きになっていて、相変わらす、腕はしっかりと淳の首に手を回し、掴まっていた。淳は私の腰の辺りを支えてくれていた。


「こうでもしねぇと、海に入らないだろ…?」


「淳、気付いてたの?」


「あ〜…初めはマジ寝してたけど、お前が砂を盛り始めた頃には、目が覚めてたけど、寝たふりしてた…」

「ズルい〜もぉ…」と、言った私は膨れっ面になった。

すると、淳は、私のキュッと結ばれた唇に、そっとキスをした……そして、淳は言った…「あんまり、くっつくなって…さっきから、お前の胸が…」と、言った時に、私は咄嗟に腕を淳から離した。

「バカッ!!手離すなって…お前、足届かねぇぞ…」と、淳に言われて、また淳にしがみついたのだった。


「淳が、変なこと言うんだもん…」


「一緒に、海やプールに行くのはいいけどょ…お前の水着姿に慣れんのが、先だな…」と、言って、淳は、照れていた。


『おーーーいっ!!じゅーーん、みーーおーー』と、お兄ちゃんが、砂浜から私たちを呼んでいた。


「飛んだ邪魔者が入ったな…」と、淳は言って、私を抱っこしたまま、浅瀬へと戻って行った。



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