ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
――付き合うつもりだって言ったらなんて言うかな・・・。


変に勘ぐられたくないから今はカイトの事を隠しておきたい花音だった。



まだカイトの事を聞きたそうな母だったが、店に行かなくてはならない時間が迫りはるかと花音は病室を後にした。



別れ際にも絶対にお酒は飲んではだめよと釘を刺された。



――もちろん、絶対に飲まないんだから カイトさんと会うのに酔っ払っちゃっていたら嫌われちゃう。


タクシーに乗り込むとはるかが何かを思い出した。



「花音ちゃん、携帯は買った?」


壊れたのは昨日の事、病院に来る前に携帯ショップへ行かなければ無理な話なのだが。


「あ・・・・」


花音は携帯が壊れていた事にたった今思い出した。


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