ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
「莉緒は早く帰りたいのかい?」


紫苑に悪戯っぽく問いただされて莉緒は小首をかしげる。



「まだ・・・いたいかも・・・」


せっかく忙しい紫苑とパーティーへ来れたのだ。



来てまだ1時間もいない。



それで帰るのは莉緒としてはつまらなかった。



莉緒はシャンパンを口にしながら周りを見渡した。



「CHANCEが気になる?」



不意に言われて莉緒が紫苑を見た。



「気になるって言ったら、紫苑さんは嫉妬してくれる?」


いつも妬くのは自分だ。



たまには紫苑に嫉妬して欲しい。



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