ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
* * * * * *





――あ、あれ・・・?ここはどこ?


花音は腰の辺りに重みを感じて目を覚ました。



目だけキョロキョロと動かし、部屋の中を見る。



見たことの無い部屋だ。



壁紙は薄い金色でツタの様な模様が浮き彫りになっている。


ハッとして花音は身体を反転させた。



「カ、カイトさんっ!」


腰の重みはカイトの腕だった。



腰からシーツに腕が落ちてもカイトは目を覚まさない。


「カイトさんのマンションなんだ・・・」


――車に乗ったのは覚えている。


だけどその後の事が思い出せなかった。


乗ったとほぼ同時に眠ってしまったのだから。


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