ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
「後で事情を聞いてみるよ」


カイトは電話を切って心配そうな顔の花音を見た。



頬に涙のあとがつき、長いまつげはまだ濡れていた。



「・・・カイトさん、掴み合いって・・・?」



カイトはハンカチで涙を拭きながらたいした事は無いと言った。



「でも「SION」へ行かなくてはならないんだ 家へ帰るね?」



「お仕事・・・ごめんなさい」



花音はカイトの膝の上から降りた。



「そんな事はいいんだ お母さんもお父さんも心配しているよ ちゃんと話し合えるね?」



「・・・・はい」


公園の駐車場に戻るとカイトはマンションへ車を走らせた。



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