ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
無表情のカイトに小夜子は動揺した。


コーヒーを勧められ手を伸ばすが指先が振るえすぐに引っ込める。



にっこり笑ってくれれば「あの話は嘘だったの ごめんなさい」で済むはずなのに、カイトの雰囲気に圧されて言葉にならない。



「赤ちゃんはどの位だったんだ?」


どの位・・・何週間かと言う意味だ。


「・・・5、5週目だったの」


小夜子はまた嘘をついてしまった。


「そうか・・・」


カイトが両手を組み合わせ強く握っている。




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