ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
牧原が戻ってきてベッドサイドのテーブルに水の入ったピッチャーとグラスを置いた。


「莉緒、行こう」


思い悩んでしまった妻の肩に腕を回し部屋を出た。




部屋に戻った莉緒は小夜子に電話をしようと携帯電話を手にした。



「莉緒、もう遅すぎる 止めた方がいい」


紫苑が携帯電話を取り上げる。



「紫苑さんっ!起こしてでも言わなきゃっ!」


携帯電話を返してもらおうと腕を伸ばす。



莉緒の真剣な様子に紫苑は仕方なく携帯電話を返した。



しかし留守番電話になるばかりで小夜子とは話が出来なかった。



「莉緒、いくらかけても同じだ。明日にしよう」



ピンクのガウンの紐を解き脱がすと抱き上げて、ベッドにそうっと横たえる。



「紫苑さん・・・」



「シャワーを浴びてくる 飲みすぎたようだ もう遅いから莉緒は先に寝ているんだよ」



額にキスを落とし、灯りをダウンライトだけにしてバスルームへ行ってしまった。



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