ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
呆然としている花音。


「本当にごめんなさい」


莉緒はもう一度謝った。



「・・・・小夜子さんも可哀想」


「えっ?」


花音の口から出た言葉を聞き返す。



「小夜子さん、それほどまでカイトさんの事を愛していたんですね」


莉緒は花音の優しい気持ちに驚いていた。



――すごく良い子なんだ・・・花音ちゃんって・・・カイトさんが好きになるのもわかる。モデルのように整ったきれいな子で、性格も良い、カイトさんはどんな想いで彼女と別れを決めたの?



他人事なのに莉緒は胸が痛んだ。




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