一筋縄では逝かせない★
ハプニング8



「てめえみたいなよぼよぼに会いたかなかったよ!」



「はあ?よぼよぼですってー?あんた目ぇ悪いんじゃないの?!」



犬が不思議な箱を覗いている頃。



おばあさんと男はなんともありきたりな言い争いをしていました。



「おまえなあ!…第一、自意識過剰なんだよ!なーにが効かないの?!だよ。」



「あんたこそ、絶対自分のことかっこいいって、思ってるでしょ?」



おばあさんはフフンと笑って、嘲笑うかのように男に視線を向けました。



「ああ、思ってるよ。だって実際そうだし…なー?」



男もまた、嘲笑うかのようにおばあさんを見ました。



「おい!さっきから桃探しにいくって言ってるだろうが!」



2人の耳元では、犬がいいかげんにしてくれとでも言いたそうに怒鳴っています。




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