一筋縄では逝かせない★
ハプニング36



親子コントを繰り広げる畑おばあさんと男はとりあえず置いておいて、残りの面々は黒い箱についての話を続行します。



「…そうか…おいカメ!もう一つの箱の気配はどの辺だ!?」



「カメじゃない!」



「…カメだろ!?」



「カメだけど…僕の名前はピョートル=チャイコフスキー=ミッシェルボーゲンだもんっ!」



「あぁごめん、悪かった…え?ピョー…??」



「ピョートル=チャイコフスキー=ミッシェルボーゲン!」



あのー、話逸れてます…とキジは遠慮がちに突っ込みを入れます。



「えと、ミッシェルさん…もう一つの箱は一体どの辺りに…?」



「…そうそう!そーやってミッシェルって呼んでくれればいいの!…で、なんだって?」



「もう一つの箱はどこに…」



キジもなかなか根気強いです。



「あぁー…“近づいてる”よ。こっちに☆」



ミッシェルの放った言葉に、一同は戦慄しました。




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