小緒良ノート
「えっ?」

彼女の意図が理解できなかった。それを教えたら、ゲームにならないではないか。

「…おじさん…こっちのカードを引いて…」

片方のカードを指差しながら、彼女はささやき続ける。
もしかしたら、ひっかけるつもりなのかと思ったが、いずれにせよ確率は50パーセントだ。

言われるように、そのカードを引いた。

ジョーカーではなかった。

私はゲームに勝利した。
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