草食系肉食男子と夢子チャン
夢子の背中をボーッと見つめてた。



急に走ってトイレに駆け込む夢子…。



「ゴホッ…うっ…」



まさか…。



お前…。



「子供出来たのか?」

「何の事かわかんない事…」

「正直に言え!!………お前まさか…三谷と…」

「わかんないの!!どっちの子か…わかんない…」



頭が真っ白になった。



夢子が俺か三谷の子供を妊娠した…。



俺かアイツか…。



わからない…。



「バッカじゃねぇの!!」

「えっ…」

「どっちでもお前の子は俺の子だ」

「でもっ!!あたしは…」

「俺の子だって言ってんだろ!!何があっても…俺の子供だ…」

「うっ…うわぁぁぁん」



張り裂けそうな胸…。



夢子の苦しみなんかわからない…。



全部俺のせい…。



全部、自分が悪い…。



「俺、女がイイ」

「…………」

「そんな顔してんじゃねぇよブス」

「ごめんなさ…」

「お前の子供は俺のだ」



そう自分に言い聞かせた。



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