プライベート・スカイ
私の家から、しばらく歩くと街の賑やかな場所に出る。

朝まで眠らない街。
もちろん人もたくさん歩いている。

透依は、朝方まで営業している店──いわゆるディスカウントショップに私を連れて行った。

「ねぇ、何が欲しかったの?」

透依は答えず、私をとある売り場まで連れていった。
対面カウンター式のガラスケースの前。

中にはわりとたくさんの指輪が並んでいた。

「レイナに指輪も買ってないなって思って。ゴメンな、オレ不安にさせてばっかで」

「それで指輪…?」

「うん。でも夜中だし、ちゃんとしたのじゃないからさー。今度きちんとしたのプレゼントするから

それまでのツナギと思ってガマンして」

「そんなの、別に…透依がプレゼントしてくれたのなら何だっていいと思うし」

「まぁいいや、とりあえず好きなの選べって」

透依は私が選ぶのを待っていた。

でも…なんか違うよね?

「透依が選んでよ。私につけてほしいのを。その方が嬉しいな」

「ええー?だって好みとか…」

「好みよりも、透依が選んだ方がプレゼントされたみたいでしょ?透依が好きなデザインってどういうの?私に似合わない?」

「いや、じゃあ待ってて」
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