プライベート・スカイ
話しが逸れて、彼女達は家族の話しで盛り上がり始めた。

「でも、お金欲しいからさぁ~それなりにいい子しとくの」

「あーそうだよね~言えばお金くれるし、服とか買ってくれるし」

「親なんてウチらが怖いから言いなりだよ」

そう言いながら…ちょっと寂しそうに見えて、あたしの胸も痛くなった。

「…辛い時とかない?誰かに甘えたい時って彼氏に甘えたりする?」

「彼氏ぃ?あんまし頼りになんないよね」

「アンタの彼氏は、でしょ!アタシは平気だもん」

「昨日、別れちゃったからねー」

楽しそうに笑う彼女達。本音はいつも巧妙に隠されてる。

『ツラい』って気持ちを顔に出すのが…嫌だって思うのは

なんかわかる。あたしもそうだったから。

「…で、何が言いたかったんですか?」

「あのね、何か悩みとかあったらあたし話し聞くし…って思って」

「ハァ!?」

「悩んでる子の力になりたいんだ。もしそれでドラッグとかしてたなら────」

そう言うと、彼女達の顔色が変わった。

「…なにそれ?まるでアタシ達がドラッグとかしてるって話しになってない?」

「そうじゃないの!ただ聞いてるだけ!」
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