愛のある日々
…………その瞬間、私は動けなくなった。



背が高く、髪の毛も無造作にセットされ、制服の着こなしも完璧な彼から目が離せなくなった。



それが私が初めて彼に出会った瞬間だった。






「優加、あんな先輩うちの学校にいたっけ?」



『…………』



「…優加?」



『…えっ?』



「どうした?」



『いや……私も初めて見た。』



「だよね~。」




それから先、ほとんどの声が聞こえなくなるほど彼に見入ってしまっていた。


< 5 / 14 >

この作品をシェア

pagetop