イジワルな恋人



二回されたキス。

拒もうとすれば拒めたのに……。

あたしは本気で拒まなかった。

……嫌じゃなかったから。



声を聞くたびに、笑顔を見るたびに、どんどん亮に惹かれていって……

それは、際限を知らないみたいに大きくなり続けた。



やんちゃな顔も

意地悪な笑顔も

大きな背中も

大きくてあったかい手も

腕の強さも

風に揺れる茶色い髪も

……息の出来ないようなキスも。



全部が好き―――……



全部が

愛しい……。




あたし全部が……

亮を求めてる―――……




ねぇ、亮……。

こんなに……、こんなに好きなのに……っ。









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