イジワルな恋人
「さっきって……香水の話した時? 誘ったわけじゃな……んっ……、」
再び落ちてきた亮のキスに……目を閉じた。
昨日の、不安をかき消すためのキスとは違う、
気持ちを確認しあうようなキス。
少し強引にも感じる亮に、なんとか応えようとしたけど……。
「……んっ、も……やぁっ……」
あまりに長いキスに耐えきれなくて、亮の胸を押す。
「……あ、忘れてた」
あたしの言葉も抵抗も気にしないでキスを続けてた亮が、急に思い出したように唇を離した。
亮の胸に顔をつけて浅い呼吸を繰り返す。
そんなあたしに、少しも呼吸を乱していない亮が言う。
「話、もう一つあったんだ。……佐伯のこと」
頬の熱が引かないまま、亮を見上げた。
「佐伯が……その事周りにバラすって」
「……佐伯さん、亮の事狙ってるから、あたしが邪魔なんだよ」
思い出した気持ちに、少しムッとして口を尖らせる。