労働の価値 その3
--- 0-0 ---

さらに、
金貸しの「富」も、
同じである。

50円を貸し、
10円の利子(りし)をとって、
60円をとり返す、
越後屋の、
「富」。

このときは、
もっとかんたんになっているだけだ。

越後屋は、
おかねを貸して、
「太った」おかねを、
手にいれる。

   オヌシモ ワルヨノゥ…

「おかね→商品→おかね’」が、
「おかね→おかね’」。

商品ぬきの流れとして、
かんたんになる。

というわけで、
やはり、
自分より大きくなって帰ってきたおかね、
ということだ。


こんなふうに、
「おかね→商品→おかね’」は、
流れにあらわれる「富」が、
どれでも同じようにもつ、
ふつうのスタイルだ。
< 48 / 96 >

この作品をシェア

pagetop