サプライズで彼女の家に行ったら知らない男とキスしてた
02



02.




で、俺は、6:55にあかねのマンションに着いた。




自分のアパートに寄ったのは、文字通り“荷物を置くだけ”になってしまったから、服もそのままだけど。




教習終了祝いにもらった、なんかキリンっぽいキャラクターが乗ったミニカー。(あかね、こういうの好きだから持ってきた)


長野のおみやげ。


あかねに頼まれてたご当地キティちゃんのシャープペンシル。



それらを全て抱えて、俺はインターホンを鳴らした。



「はい、崎山です」


「あ……俺だけど」


「おう!悪いけど、あとであかねん部屋まで行くから、先に行ってて」


「え?」


「感動の甘ーーーい再開くらい二人っきりでやりなよ」


「………」


「じゃ、開けるから」



ガチャ、と乱暴にインターホンが切られると同時に扉が開いた。

  
  

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