さみしいよダーリン★
この赤ん坊の名前は小春ちゃんと言い、まだ2歳前だという。



「実はさっき電話が鳴ってね、誰かと思ったら上の階の松下さんで。何でも突然陣痛が始まって病院に行かなくちゃいけなくなって・・・」


「陣痛!?」


「うん。それで、突然のことで他の人には頼みづらくて、前に何度か話したことのあるあたしに連絡したんだって。」


「あ・・・そう。」



知らない間に近所の人と交流をしていたことにも、驚いたが、2歳前の赤ん坊を引き受けてきたのにも驚きだ。



まぁ、陣痛が来たからお願いって言われれば、断る訳には行かない。



歌乃の胸でスヤスヤ寝ている小春ちゃん。



状況が読めて落ち着いてくると、純粋に小春ちゃんが可愛くなってきた。



「ね?可愛いでしょ?」


「あぁ。赤ん坊もいいな。」



歌乃との子ども。


考えただけで、幸せな気持ちになる。


親子で公園に行ったり、動物園に行ったり、水族館に行ったり・・・・


男だったらキャッチボールもやりたいな。


女の子だったら、楽器を習わせたいな。



そんな将来を巡らせていると、歌乃が呟いた。





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