さみしいよダーリン★

澄人SIDE〜安堵

それから、その日歌乃は初めて俺の家に泊まった。



泊まったからって何かあるってわけでもなく、ただ抱き締め合って眠った。



歌乃を抱き締めたのなんていつぶりだろう・・・



小さいから俺の腕にすっぼり納まる。



愛しくて仕方がない─────





ホテルで一目見た時に、心臓が跳ね上がるような感覚が起こった。



それから、何とか彼女を振り向かせるために、プレゼントをしたり、連絡をとった。



フワッとウェーブがかった茶髪にときどき見せる強気な態度に俺はハマっていった。



だけど、ハマっていけばいくほど自分をコントロール出来なくなっていく気がした。



仕事をそっちのけにして会いに行きたくなる、まだ友人関係にあるにも関わらずどうしようもなく抱き締めたくなるなんて会う度で




こんなことを思ってるなんてわかったら、ひかれるんじゃないかと少し怖かった。



付き合い始めればそれは尚更膨れ上がり、自分にけじめを付けるためにも俺は歌乃から離れた。



デートの誘いを受けても断ろう。



そう思っても受けてしまって、結局数日後断ることになって歌乃を余計に悲しませてしまう。



なんて不器用なんだろう。



優しく慰めることも出来ず



俺って何でこんなに不器用なんだって何度も思った。



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