さみしいよダーリン★

里帰り

日曜日の今は昼。



今日あたしと澄人は、北海道にあるあたしの実家へ行くのだ。



朝から飛行機に乗り、釧路空港で降りて、車でちょっと行ったところにある。




あたしにとっては２回目の里帰りだけど



澄人にとっては



｢命懸け｣



なんだって(笑)



心臓が幾つあっても足りないって昨日家に寄ってくれた時に言ってたよ。















行きの飛行機の中で。



｢あぁ･･･緊張する。｣


｢結婚を申し込むわけでもないのに。｣



落ち着かない澄人を見て、あたしは笑いながら言った。




｢そうだけどさぁ･･･。緊張するものは緊張するんだよ。｣




澄人は、ちょっと拗ねたような言い方で呟いた。




ポン！


｢あ、もうすぐ着くね。｣



シートベルト着用のランプが着いた。



〔皆様、当機は間もなく着陸態勢に────〕



｢降りたら、タクシーで家まで行くのか？｣


｢ううん。降りたら、うちの親が迎えに来てるから、それで帰るんだよ！｣




言ってなかったから、知らないのも無理はないけど、澄人はものすごい顔で驚いてました(笑)




｢はっ！？嘘だろ？｣


｢嘘じゃないも〜ん♪｣


｢歌乃〜、覚えてろよ。｣


｢フフフ〜〜〜♪｣