さみしいよダーリン★
それからは、あたしが落ち着いてから澄人がベッドに入ってきた。



「はぁ・・・・・」


「クスッ 何でため息?」



入ってきてあたしを抱きしめるなり、大きなため息を一つ吐いた澄人。



「だってさ。せっかくの同棲初夜だぜ。もっと歌乃を愛したかったのに・・・。」



初夜・・・ある意味そっか。


っていうか、澄人が言うまであまり気にしてなかったなぁ(笑)



「嫌がってんのに、無理やりヤるからだよ。」



罰が当たったんだよ!



ムスッとする澄人。



「ずっと触れていたいと思うんだから、仕方ねーだろ?」


「もう・・・高校生じゃあるまいし。」



本当、大きな子供のような澄人。




「はいはい、どうせ俺は子供ですよ。」



そう言うと、くるっと後ろを向いてしまった。



「もう、ごめん。いじけないでよ〜。」



澄人の大きな背中に抱きつく。



するとすぐに


「いいよ。」


そう言って抱きしめてきたものだから、あたしは拍子抜けした。




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