メロンパンの恋の味

手を繋いで、徹のアパートに向かった。
男の人の部屋に行くのは初めて…。


「ここだよ」

「えっ?ここ?凄く、近いんだね」

「まぁね。店から一番近い部屋を選んだから。仕事ハード過ぎだろ。通勤に時間かけたくないからさ」


「確かに…よく分かる。その気持ち。」


「じゃあ、行くか?」

「うん」


徹の部屋は、2階建てのアパートで、同じ建物が2つ並んで建てられていた。


「オレの部屋、上だから」

「うん」


徹の部屋まで通じる階段をドキドキしながら上がっていった。


< 107 / 135 >

この作品をシェア

pagetop