メロンパンの恋の味
手を繋いで、徹のアパートに向かった。
男の人の部屋に行くのは初めて…。
「ここだよ」
「えっ?ここ?凄く、近いんだね」
「まぁね。店から一番近い部屋を選んだから。仕事ハード過ぎだろ。通勤に時間かけたくないからさ」
「確かに…よく分かる。その気持ち。」
「じゃあ、行くか?」
「うん」
徹の部屋は、2階建てのアパートで、同じ建物が2つ並んで建てられていた。
「オレの部屋、上だから」
「うん」
徹の部屋まで通じる階段をドキドキしながら上がっていった。