呪われたプリントクラブ~青コース~


「俺写真嫌いだし……
ヤダッ一人で撮れよ?」


分かってないなぁ!!!
淳ちゃんのばかぁ!!


記念日なんだから二人で撮らなきゃ意味ないでしょ!?



「ピンプリなんてやだぁ!!行くよ」




あたしは強引に淳ちゃんをプリ機に押し込んだ。




「一回だけだぞ?」



「分かった分かった♪」


あたしは抵抗をやめた淳ちゃんに、
ついニンマリと笑ってしまう。




お金をいれ、明るさ、フレームを選んだ。


『321……』


――パシャ


記念すべき一枚目のプリ!!嬉しいな♪



「ねぇ淳ちゃん♪
次どのフレームにしようか?」




こんな能天気な事を言っていたあたしは



本当にバカだった――……


この後あたしたちに起こる恐怖なんて知りもせずに。





< 2 / 12 >

この作品をシェア

pagetop