神様に背いた二人

キョウダイ

「リコちゃーん。準備出来たー??」


「出来たよー。」


今日は、大人し目のヴィヴィアンのスーツ。


「じゃぁ、行くわよー。」


この日、ママは最高潮にルンルンだった。


ママに連れて行かれたのは、中華料理店。


個室に案内されると、


「リョウさん!」



"リョウさん!?パパ!?"



パパの顔をよく見るコトもなく、アタシは唖然と立ち尽くした。


だって、パパの隣にいたのは………"マリオ"。


マリオも手を取り合っている両親をそっちのけでアタシを見て立ち尽くしている。



"そんな…。マリオが……お兄ちゃん!?"



確かに最初から違うモノを感じてた。


マリオには、すぐに惹かれた。


それは『血が繋がってる』から………??



マリオに惹かれている自分がいただけに…。


何回も何回も肌を重ねただけに…。


状況が飲み込めない。
< 40 / 74 >

この作品をシェア

pagetop