虹色サイダー
湯治でもないのに湯に浸かったせいか、妙に眠気が襲ってくる。


寝具の上に転がると、不思議な甘い香りが漂った。



そういえば思李の髪も花によく似た香りがしたな。


尤も、今は自分の髪からもするのだが。



再び笑ってしまい、瞼を落とす。




慣れぬ寝具に横になり、ただひたすらに伊桜を想う。



‐了‐

 
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