マンガとアニメの話
「グイン・サーガ」はグインはじめ、
イシュトバーンやナリスやマリウス、

リギア、スカール、レムス、ヴァレリ
ウスなど、多様な人物を書き分けている
ところが素晴らしいところで、

また、戦闘や王宮など様々なシーンを
描写できるのも作者の天才が表れている
ところですが、

僕が一番感銘を受けたのは「因果」を
書いているところ。

どこどこで誰と誰が偶然出会い、それが
ああなってこうなって、数年後に誰と
誰がどうなって、という因果・因縁の
不思議を物語で表しているんですね~

それを書けるというのは、作者が自分の
身の回りのことだけに囚われずに、より
高いところから全体を見渡せる目を
もっている証拠!

いまの若手の作家の小説いろいろ読んで
みると、それぞれ面白いところはある
けれど、けっこう視野が「身近」に向い
ているというか、

高~いところから世界全体を見渡して
いるような作品は少ないよね。

それも、高いところから世界を見渡し
つつ、身近なことも描写している作品
となったらほとんどないはず。

栗本薫とか、さっき話にでた「銀河英雄
伝説」とかは、世界規模とか銀河規模で
物語が進みつつ、

作者がそれに酔わずに身近な(狭い意味
での)「現実的」なこともちゃんと書い
ている、だから好きなんだ、僕は。

ということで、アレレ? この章、小説
の話の方が多かったなあ(笑) とは
思うけど、これで「グイン・サーガ」の
章はおわりです。

        10/02/10(水)


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