メイドのお仕事

「あの写真…やっぱ、おかしかったよ…葉凪、泣いてたし」


なんだその言い方。

これじゃまるで…写真だけで葉凪を信じたみたいじゃんか…。


「お前の事信じてやれなくて……ごめん」



「利琥、葉凪とはもう…関わるな」

え…?


「は…?何で…」



「決まってるだろ!お前は今までどれほど、葉凪を傷付けた?」


「葉凪…苦しかったか?俺たちといた時…」


葉凪に押し付けるなんて…俺、酷すぎ。

でも葉凪は首を横に振ってくれた。



「いいんだよ無理しなくて」


「っ違う!!私…みんなといたい!」



「でも、もう葉凪を傷付けるわけには…っ」

「傷付いてないっ!その度にみんなが助けてくれたじゃん!私っ…一人になる方が怖いっ!!」


葉凪はポロポロと涙を流して叫ぶ。




「分かったから…もういいから」


俺は、思わず葉凪を抱き締める。

「私…一緒にいたいよ…」


「ありがとう…葉凪」



―――ガクン

葉凪が意識を手放した。



「これから…どうすんだ?利琥」

「決まってんだろ?復讐してやる。」




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