メイドのお仕事

「利琥…」

「あぁ?」


「俺は我慢なんてしないからな。全力で葉凪に癒されにいくからな」

「僕も。利琥なんかに遠慮とかないから」


なんかって何だよ、なんかって。

「あー俺も!」


いい度胸じゃねぇか。

「てめぇら…覚悟しとけよ」



「あの……?」

「葉凪、お前…無防備過ぎなんだよ!」



「へ?」


「何であんな事言うんだよ…」



「ど、どうしたの…利琥?」


教えてやろうか…?

「分かんねぇのか?」



―――グイ



俺は葉凪の腰に手を回し、引き寄せた。

「きゃっ…ちょ…利琥!?」


「分かんねぇなら教えてやるよ…身体で、な?」



分からせてやる…葉凪にも、こいつらにも。


「…、ちょっ…!」

無駄だって。

お前の抵抗力は赤ん坊並だからな。


「利琥…やめてっ」


「お前が悪いんだ…こいつらを挑発するから」


「違っ…そんなつもりじゃ」



「ほら、言ってみろ。欲しいんだろ?俺のここが」

赤くなっちゃって…可愛すぎ。



「おいで」


ちょっと優しくするのがポイントな。


案の定、葉凪が俺に寄ってくる。

ゆっくり、唇が重なった。




渡さねぇ。葉凪は俺のものだ。



< 166 / 280 >

この作品をシェア

pagetop