メイドのお仕事

「みんなありがとう!…霧野君も、いいかな?」


「…勝手にしろ」

利琥…。



「じゃあ取りあえず、葉凪…雑誌買ってきてくれる?」


忘れてた…私、メイドだった!

久々だけど、みんなは自然だった。


「新発売のエクレアが食べたい!」

「俺、お茶」



「俺は…」

「ちょっと待って……何で葉凪がパシられてんの?」



「え?あぁ…まぁ、いろいろあって」


「何それ…葉凪が可哀想じゃん!!」


いやいや…まぁ…うん、ありがとう。

でもね、美優…違うんだって。




「私、好きでやってるから」


「え!?何そのM発言!てか葉凪、おかしいよ!!」


結構傷付くから、それ以上言わないで?




「あの…美優?」

「あ、分かった!私がパシられてあげる!」


……は?


「てめぇ、勝手な事言ってんじゃねぇぞ」

「だって!私が葉凪の代わりになれば葉凪は楽になって、私はみんなといられる。一石二鳥じゃない!!」



何、言ってるの…?



< 94 / 280 >

この作品をシェア

pagetop