狐面の主人


「――――――……。」








「…え………?」






コアァァァッッ


突然、炎尾の身体を、眩い光が包んだ。



さながら、光の鎧を纏っているかのような光景。
五穂は目を見開いた。





「これに貫かれれば…例え貴様と言えど、跡形も無く…消滅する……。」


掻き消えそうな声で呟いた後、炎尾はその姿のまま、影の妖狐めがけて飛び出した。



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