狐面の主人




「…………みっ…見ません…!主にそのような粗相、許される筈がありません…っ!」



五穂の顔は真っ赤だった。

相当悩んだのだろう。
悔しそうにも見える。





「っく、はははははっ!!」


そんな五穂を見て、突然炎尾が笑い出した。


怖じ気付いたと思われたのだろうか。
五穂は微かな怒りすら覚えた。



「なっ、何が可笑しいのでございますか…っ!?」



< 26 / 149 >

この作品をシェア

pagetop