狐面の主人


「…どうしよう……。



……逃げる………?」


そう呟いたとき、足元で何かがうごめいたのが見えた。

それを見た瞬間、


「Σひっ、きゃああああぁぁぁぁぁッッ…んぐっ!υ」


ガラリッ


「どうした、五穂?




……何か食ってるのか?」



五穂の悲鳴に駆け付けた炎尾が見たものは、畳の中心に座り込み、口内に何かを含んで、頬を膨らませている彼女だった。

突然の登場に、五穂は慌てて手を振る。


「Σん、んんっ!
んんんん、んんんんん…っ!!(い、いえっ!何でも、ありません…っ!!)」



そこまで言うならと、炎尾は黙って部屋を出て行ってしまった。


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