大好き。だからさようなら
『じゃあな』

『あ…待って!』

私…気付いてしまいました。

『何…?』

『私と別れたことに罪悪感感じてる?』

よく笑う君が今日一日笑っていないことに。

『え…いや…』

『大丈夫だよ。私、もう君のこと好きじゃないし』

『え?』

『私ね、新しい彼氏できたの。かっこよくて、優しくて最高の彼氏。』

『大丈夫だよ。私なら』

ニコッと笑う。

君はホッとしたような、ちょっと寂しそうな、複雑な顔をした。

そして、私をギュッと抱きしめた。

『ほんとに…愛してた』

私を離して、君はあの子の所へと向かった。
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