世界の終わり。



朝日はいつも通りだった



僕はふと我に還り
何も変わらない朝が待っていた

今自分がどこにいるのかはわからないが
クタクタになった体から
ずいぶん遠くに来た事はわかる





朝の涼しい風と
目の奥に痛む朝焼け
けだるそうに歩く若者




全く変わらない日々だ
どこへ行っても同じ日々だ






「世界は終わった…」








僕は涙を流す事もできず
重い体と自転車をひきずって
家に向かってゆっくりと歩き出した





ウォークマンから
プツッと電池が切れる音が聞こえた
< 17 / 17 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

雨のワルツと月のダンス

総文字数/7,329

青春・友情28ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
女にモテたくて? たまらなく好きなバンドがいて? 地味な自分を変えたくて? アニメの影響で? これが僕がバンドを始めた理由。 青春バンド小説です
くだらない話

総文字数/3,001

その他16ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
くだらない話です なんでもない なんにもない ただの日常 ただの話を書いていたい 基本的に1ページ完結の予定
森で暮らす人々

総文字数/3,199

その他18ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
※注 「森のパン屋さん」の 補足説明的な作品です。 まだ本編を読まれていない方や 余計なお世話と思う方は ご遠慮下さい ではでは

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop