お兄ちゃんは悪魔サマ
「とりあえず説明してくれないか?何でイグルスと八城が魔界に来てるんだよ。しかもあんなメモだけ残して、いきなり居なくなるし」
合流してから直ぐに、俺は2人を問いただした。
でも、イグルスは中々口を割ろうとはしなかった。
暫くして口を開いたのは、八城だった。
「……聞きたいか?」
「当たり前だ」
「それが、お前ら兄妹に更なる絶望しかもたらさないとしても?」
つまり、八城はともかくイグルスは俺達の為に魔界に来た。
だが結局無駄だったって事か……?
でも、聞かずして気が済む訳がない。
例えそれが残酷な現実だとしても、それを受け止めなきゃ前に進めない……!
「聞かせてくれ。もとより大きな期待は抱いてない」
「そうか。じゃあ話すぞ。イグルスもいいな?」
「……それを陵が望むなら、私には口を出す権利はありません」
そして八城はポツポツと話し出した。
悪魔の生まれた訳を……
俺は、悪魔の契約とは単純にギブアンドテイクだと考えていた。
悪魔として蘇って自分の想いを遂げるチャンスを与えて貰う変わりに、成功したあかつきには魂を差し出す……と。
でも、現実は………