白いカッターシャツ


恐る恐る下田の目線を
たどる、私の目に映ったのは
山村の怖い怖い顔だった。


「…。」


顔がいい奴は怒っても
顔がいいんやな…。


「山村ー!!!!
なに怒った顔して
突っ立ってんの?」


喉かわいたから早く
ジュースほしいーと
私が要求すると、
山村は眉間にシワを寄せた。


「山村…ぎゃっ!!!!」


私が叫んだ瞬間、
ボコンッと音を立てて
ペットボトルが床に落ちた。


「あっぶなー…
何するんよ!!!!」
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