COLORS【紫】パープルA
「翠川警部!!これを」
部下の刑事から渡されたのは紫色のカード、文字が書いてある。

「『パープルA』……流石だな」

「連続誘拐犯、上島英樹(うえしまひでき)身柄を確保しました!」

「ご苦労」

それはよく晴れた夏の日の出来事。



「ただいま~ぁ」
今回の任務は案外、楽でよかった。
ここは……皆様ご存じの『パープルA』。至って普通のどこにでもある花屋でございます。でもそれは表向きの顔。

「意外に早く解決したな。俺の出る幕なし……か」

「あんなへなちょこ私一人で十分!!わざわざ廉の手間をかけることも無いわ」

「お前も随分頼もしくなったもんだ」

私たちの裏の顔……それは――泣く子も黙る『パープルA』!!
警視庁お墨付きの秘密組織だ。

主な仕事は日々起こる犯罪の一部の犯人逮捕に協力……ってとこかな。
あくまでも私たちの任務は犯人逮捕に『協力』するとこまで。
その後は警察の仕事ですから。

「全く、真夏の監禁は最悪だわ……汗でべとべと」

「シャワー浴びてくれば」

「……覗くなよ」

「ばーか」

私と廉は花屋で勤務する店主と店員の関係。
今のところは……ね。
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