恋花火


1時間目を数学の授業が終わると、槙ちゃんの席の回りを女子が取り囲んだ。


質問はありきたり。


「ねぇなんて中学から来たの??」

「なんて呼べばいい??」
「趣味ってなんかあるの??」


あちこちから質問をされる。

槙ちゃんは終始無言。


私達はそんな姿を遠目に見ていた。


するといきなり槙ちゃんは立ち上がり、
ずんずん私達の方に来た。後ろに女子の取り巻きを
しっかり付けて。


槙ちゃんは私を見て、
「同じクラスになれて、
うれしいよ。またよろしくね。華!」

と笑顔で言った。


その瞬間、女子がシーンってなった。


要達はぽーかんとしている。


私は
「う…うん」
しか言えなかった。
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