イチ*コイ

―Love makes me strong




 今日もいつものように美華と登校した。

 下駄箱のところで少し離れる。

 男女別は同じ番号でも、出席番号は遠いからな。

 靴を履き替えながら考える。

 もうすぐ1月も中旬か…。

 まあ卒業しても同じだろうし、あんま関係ねぇんだけど…。

 ……なんか、気になるんだよな。

 はっきりとはわかんねぇんだけど、何かモヤモヤする。


「はぁ…美華、行くぞ?」

「あ、うん!」


 突っ立ったままの美華に声をかけた。

 また手を繋いで教室に向かう。


「もうすぐテストだよね?
 勉強してる??」

「まだ時間あんだろ。
 一夜漬けで十分」

「もう…最後のテストなんだから頑張んなきゃ!」


 そう意気込む美華。

 美華はコツコツやるタイプなんだよな。

 身体壊したりしなきゃいいけど。

 教室に入ると廉と間中が寄ってきた。


「おはよー」

「おはよう」

「おう」

「2人ともおはよう」


 鞄を机に置く。

 最後だから、今は自由席だ。

 俺と美華は4月にいた席と同じ場所。

 後ろだったから競争率高かったけど譲ってくれた。



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