この想いを君に…2
「むっちゃん、何に出るか決めた?」

そう言いながら、チラッ、と奈々を見た。

あたしを通さなくても直接奈々に聞けばいいのに。

「あたしはリレー…は決定されてる」

そう、これは決まってる。

足が速いのはみんな知ってるから。

「ふーん…、難波さんは?」

ほら来た!!

悠斗も可愛いなあ〜!!

「………」

奈々は悠斗に疑い深い目を向けて話そうとしない。

これには悠斗も苦笑いで

「まだ、決めてないの?」

そう聞くと奈々は頷いた。
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