この想いを君に…２

「おめでとう！」

門真さんは満面の笑みでむっちゃんを抱きしめる。

２戦連続優勝とは…

恐れ入る。



「ありがとう〜」

照れた笑顔をむっちゃんは向けていた。

「やるなあ、睦海！！」

祥太郎なんかはむっちゃんの髪の毛をグシャグシャにして祝福すると

「…兄ちゃんにまた一歩、近付いたな」

そう言ってむっちゃんを抱きしめていた。

「…うん」

むっちゃんも嬉しそうに、でも控えめに微笑む。



「光さん！」

最後に俺の所にやって来た。

「ありがとう！」

抱きついてきたかと思うと。

頬にキスをされた。



祥太郎と知樹が冷やかす。

門真さんは苦笑いをしていた。

むっちゃんは悪戯っ子のように笑っていた。

…わざと、やな。

自分の顔が赤くなるのがわかる。



「光さんも頑張ってね！！」



そんな風にされたら…

全く手は抜けないな。