最後の恋。
「そういう、プライド高いとこも仁美ちゃんらしいけど、それが自分を苦しめる事にもなるんじゃないの?」ミラー越しに私の顔を見てくる。「私を苦しめる?」「そう。報道に戻りたいばかりにアナウンサーの枠にしがみつくのは、仁美ちゃん自身を苦しめていく様な気がするのね?たまには砕けたクイズバラエティーに出て、色んな人に出会って、色んな空気吸わなきゃ。バラエティー番組やイベントの司会だけじゃあ、いつか飽きられるし、知り合う人間の幅も狭くなるわ。色んな空気吸わなきゃ。」そう言って右にウインカーを出した。