哀しきこと…

「んで、なに?」


紘伽がそう滋に聞くと、今度は光一に視線を移した。


「光ちゃん、こんにちは!」


頭に手を置かれた光一は、しばしどんぐり眼を瞬かせた後、こんにちはと笑顔を見せた。


「だから、なに?」


紘伽は挨拶が終わったのを確認して、再び問い掛けた。


「おーぉ、我が親友♪いたのか♪♪」


『いや、お前さん。私を呼んだんじゃないのかい?』


思わず、そうツッコミそうになったが、紘伽は言葉を飲み込んだ。



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