哀しきこと…

告白

「フーン。姉さんは、子育てのプロフェッショナルだと思ってたけど、一人の母親なんだね」


爽佳の目の前には、光一を寝かしつけてきた紘伽が、お茶を飲みながらうなずいていた。


「………。」


事の発端を話したあと、妹のあまりのストレートな言葉に爽佳は下を向いた。


「でもさ、光一は素直でいい子じゃない」


そんな姉の態度をみて、紘伽はそう微笑んだ。



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