俺様王子と秘密の時間

◆危険注意報100%



夏休み明けの教室内は普段より、クラスメイトたちのテンションが高い。

旅行に行っただの彼氏彼女が出来ただの言葉が飛び交っていた。


そんな中でため息をつきながら肩をガックリ落としたのはあたし。

と、コウちゃんだ。



「なんでなんだーっ!!」


話しによるとどうやら典型的なナンパの仕方を従兄弟に伝授してもらったが撃沈したらしい。



「暑苦しい顔、こっちに向けないでよっ」


と、はーちゃん。


そんなことよりも、あたしは新学期が憂鬱で憂鬱で仕方なかった。


それはあたしの悩みの種だ。

結局、夏休み中は千秋と一度も会わないどころか連絡すら来ない始末。


べつに期待してたわけじゃない。

いや、でもちょっとは期待してたわけなのだからモヤモヤして気持ちがぐるぐるしている。



「きゃぁああああ!王子――」


……王子様のお出ましです。

 

< 298 / 511 >

この作品をシェア

pagetop