中学生、前線模様。
「おはよーッ怜奈!桜!!」

校門の所でいつもあたし達六人は待ち合わせる。


この時大抵、優里が遅れてくる。



「ゴメンゴメン!!遅れてしまった~ッ」

ドンっと怜奈に体当たりをした。



「いってーゎボケ(笑)」

「何のことかしら~??」

アハハハ…と皆笑いながら靴箱へ到着した。


靴箱にマコが居た。

どうすんだろ…とか思ったけど特に何のかかわりもなく通り過ぎていく。



無視、か?


それとも…意識をしていないだけか?


どちらも同じようには思えるが、違う、全然違う。

この違いは虐めているか、それとも虐めていないか。

の違いになってくる。




…でも。


通り過ぎた後マコの悪口は聞こえない。

コレはもういじめが終わった合図だ。


『もっと虐められろ』



そう思うのは、あたしだけ?
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