蒼空へのシュート  ~先生への想い~

思い

長いと思っていた夏休みももうすぐ終わる。


どこにも行くことのなかった夏休み。


でも大好きな人と毎日会えた夏休み。


「部活もしっかり、夏の課題もみっちり、青春もがっちり?有意義な夏休みに」という先生の考えから、3日間部活が休みとなった。


「明日から、なにする?俺の青春の夏はこれからだぁ」


「何言ってるんだよ。お前も俺と同じで課題終わってなくてやばいくせに。遊べるのかよ」それでもみんなはうれしそうだった。


でも、あの人に会えない私はつまらない日々になる。




『はぁー…』


ため息をつきながら更衣室で着替えていると、


「何、疲れてんの。明日から休みだよ~。疲れなんか吹っ飛ぶね」


唯がロッカーの鏡を覗き込みながら話してきた。





『休みなんだよね…』


私のテンションは下がっている。





体育館から出て歩いていると峻太達が走ってきた。



「やっほー、明日から休みだな。おい、帰りなんか食って帰ろーぜ。このまま家に帰るのはもったいない」


…何を言っているのか?(笑)

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