蒼空へのシュート  ~先生への想い~
茜色の香り

未来

先生が結婚をしていたことを知ってから1週間がすぎた。

何をしていても力が入らないというか、何も考えられない、考えたくない自分がいた。

ぽっかりと心にあいた穴。

先生のことが好きという気持ちと、好きになってはいけないと思う気持ちが行ったり来たりしている。


クラスでは先生を見ることができずにいた。


部活に出ても男子のコートに目を向くことができない。先生の声も耳に入らないようにし
た。


先生を感じるが怖かった。


先生を好きになる自分が怖かったから。


こんな辛く、苦しい思いをするのならもう恋なんてしない。
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